2月も終わり,春の陽気を感じる日も増えてまいりました。
桃の節句の前ではありますが、そろそろ桜のお着物に目がいきますね。

店内の桜も満開です★
IMG_0181


昨年の4月は歌舞伎座で三津五郎さんの『壽靱猿』を鑑賞いたしました。
ホロリとするお話を、明るく華やかな舞いで表現した、
春爛漫のとても楽しい舞踊劇でした。

舞台上は鳴滝八幡宮の朱色と、梅の立木の紅白で鮮やかに彩られ、
そして又五郎さんが演じる女大名、三芳野の真っ赤なお着物には
桜や牡丹が見事に描かれていて、目を奪われました。

『壽靱猿』は狂言がベースのお話ということで、
三枚目風のお化粧に美しい衣装が何とも楽しい女大名と、
同じく三枚目風の三津五郎さんの猿曳、そして愛らしいお猿さん、
それとは対照的に二枚目らしく颯爽とした姿の巳之助さんがラストには並びます。

4人で舞い踊る姿に劇場全体が幸せで温かい空気に包まれて、
歌舞伎座の一周年祭らしく客席も大変盛り上がり素晴らしい演目でした。

梅に始まり、桃に桜と日本の春のお花は順々に華やかに咲いていきます。

『銀座 かわの屋』にも、桜が象徴的に描かれたお振袖や訪問着が次々入荷してまいります。

HPでご案内しております、桜が描かれた緑色の訪問着の姉妹品ともいえるお振袖のご紹介です。
IMG_0219

個性的なお着物ですので、少しひねりを効かせて
北村武資先生の経錦の袋帯と合わせても素敵です。

目の覚めるような美しいピンクのお振袖には八重の桜が丹念に描かれております。

三芳野がまとっていた歌舞伎衣装らしい真っ赤な振袖とは全く趣が異なりますが、
こちらはまるで明治時代のアンティークの振袖を見るような美しさで是非ご紹介したく思いました。
IMG_0223

素晴らしい黒地の帯も入荷しております。
時代衣装のイメージで、大きく文庫結びにしてみたら愛らしいお姫様になれそうですね。

縮緬の風合いに合わせて優しい筆使いで、暈しの効いた美しい桜です。
IMG_0200


上前の図です。
IMG_0202


美しいので引きの画像をもう一枚★
IMG_0205


右の背中からお袖にかけては美しい柳が描かれております。
IMG_0203


下前にかけての図です。
IMG_0207

このようなお振袖は現在作られることはないように思います。
晴れの日を祝う特別なお召し物として、大変お薦めの逸品です。

着物:枝垂れ柳に八重桜図 友禅振袖 仮絵羽
    
     販売価格 有難うございました
    ※未仕立品につき、お仕立につきましてはご相談ください。
    ※ホームページでも画像をご覧いただけます。

銀座のお店の近くには美しい八重桜並木がございます。
白っぽいソメイヨシノとは違い、濃いピンクの丸い桜は昨年ブログでも紹介いたしました。

あでやかなようで、愛らしい八重桜は4月後半に満開になりますので、
お祝いの席はもちろんのこと、4月の間は楽しめるモチーフです。

どうぞ、一足早い桜をご覧になりに『銀座かわの屋』へ遊びにいらしてくださいませ。

銀座 かわの屋   担当 富田

商品に関するお問合せは「銀座 かわの屋」までお気軽にどうぞ。
03-3538-7066
http://www.kawanoya.co.jp

銀座 かわの屋


ブログ更新情報をTwitterでお知らせしております。
銀座 かわの屋Twitter(@kawanoyastaff
↓こちらをクリックしてください↓
kawanoya_twitter