明日12日迄、第49回日本伝統工芸染織展を日本橋三越本店で開催しています。
人間国宝の先生をはじめ、日本を代表する染織家の先生方の素晴らしい作品を
拝見させていただきました。

春の染織展は季節のせいか綺麗なお色の薄物も多く,
衣裄にかけたお着物は風のない会場でも
ゆれているように錯覚してしまいそうです。


華やかな色を使って自然の情景を描いた友禅の作品だけではなく、
糸目糊の白だけで綺麗な流線型を幾重にもかさね、モチーフを表した
加賀友禅の訪問着も本当に素敵で、、
袖を通すとどのように美しく変化するのか想像するだけでワクワクします。


先日より琳派のお話をいたしておりますが、
京都住まいの尾形光琳は太田の沢に通い燕子花を写生したのではないかといわれています。

今回の染織展では羽田登先生が「太田の沢」という題で、
ハッとするほど大胆で手の平を広げたような大きな燕子花を
お着物全面に描いていらっしゃられました。

一見して燕子花とわからないような、モダンに整列する紫のお花も友禅染めの作品です。


友禅染めと一口に申してしまいますが、作家の先生の表現には色々な美しさがございます。
おひとりおひとりの一点一点それぞれにその魅力がひろがっていて、
実際に拝見して、身近に触れられることに感激してお店へ戻ってまいりました。


お店の花菖蒲です。
羽田先生の燕子花とちょうど同じような大きなお花です。
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さて染織展に行ってまいりましたので、
人間国宝の小宮康孝先生の絽の江戸小紋のコーディネートをご紹介したいと思います。

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帯は工芸キモノ野口さんの花菖蒲と菊はいかがでしょうか。
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絽塩瀬に丹念に描かれています。
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前柄のイメージです。
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絽の江戸小紋は独特の透け感がございますが、
鮫小紋の場合細かな白い粒にまぎれて、絽目がほとんどわからなくなります。
7月を待たずに少し早めにお召しになっていただけそうですね。
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裏面も丁寧に染められています。
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着物:変り鮫 絽江戸小紋 小宮康孝作
   (身丈) 161cm  (裄) 68,5cm  (袖丈) 50cm
   販売価格 有難うございました

帯:「裂取に菖蒲と菊」 絽塩瀬 名古屋帯地 工芸キモノ野口製
  ※未仕立品につきお仕立はご相談ください。
  販売価格 120,000円+税
 

大人の上質な夏小紋のご相談は「銀座 かわの屋」までどうぞ。
                              
                              担当 富田

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