美しくも厳しい自然から生まれる越後上布や小千谷縮の里、新潟県魚沼市六日町を訪ねました。

トンネルを抜けるとそこは・・・一面の銀世界。
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東京から1時間半。越後湯沢駅は雪。
越後上布の反物を手に、雪晒しの取材もかねてやってまいりましたが、
移動中も空は曇ったまま。
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今日の雪晒し作業は無理かな~と、半ば諦めムードの中、
日本工芸会正会員で、重要無形文化財の越後上布を始め、
本塩沢紬など手がけていらっしゃる中島清志さんの工房、中田屋さんにお邪魔しました。

さっそく、雪晒しは出来るかどうかと伺いましたが、
雪晒しは晴天で、気温が高くないと出来ないとの事で、今日は気温が下がって、雪もちらつく天気。
無理ですね、と、申し訳なさそうに説明して頂きました。

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中田屋さんの工房です。
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お嬢様が地機でお仕事をしているところを見せてくださいました。
腰と、足を使っての機織り作業はひと糸ひと糸乾燥を防ぐ為の水をつけながら織り進められます。
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さて、中田屋さんで貴重なお話を伺った後、
小千谷織物会館の研修センターに移動しました。
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経糸を整理して巻き取っています。
切れたところを縊っているところです。
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こちらは、福島県昭和村の苧麻の束から苧績(おうみ)と呼ばれる、糸うみ作業の様子です。
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爪や指で裂いた麻糸を績んでいるところです。
息を吹きかければ飛びそうな細い糸を一本にしていきます。
その糸は「おぼけ」と言われる入れ物にするりするりと集められていくのです。
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様々な工程を拝見させていただいた後は・・・

お昼です。へぎ蕎麦です。
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つるるる美味しい~と、いただいている間に!なんと、空が晴れてきました!
工房から雪晒しをしましょう!との連絡が!

おおっ!越後上布の神様ありがとうございます!と口々に
さぁ!急げ急げ!


中島清志さんとお嬢様が準備中です。
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濡らした反物を~
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それっ!
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美しい!
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当店の越後上布もお里帰りで嬉しそう~。

この工程を1週間から10日ほど繰り返すことによって、
透明感のある反物とまた生まれ変わるのです。
店頭で皆さまにお会いできる日が待ち遠しいですね!


さて、次は本塩沢・塩沢紬・越後上布の機元、林宗平工房さんへ。
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本塩沢の湯もみ作業です。
気の遠くなる様な丁寧な作業によって糊を落とししぼを出しています。
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手くびりの作業です。
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この後、樋口隆司さんの小千谷紬の個展会場にお邪魔いたしました。
女性らしく、モダンで美しいお着物を前に溜息が漏れるばかり。

個展会場は個人蔵のお着物も多く、残念ながら写真はありませんが、
機会がありましたらこの魅力を皆さまにお伝え出来るといいなぁ、と思います。


今回雪晒しした越後上布など、素敵なお品物は今夏にご案内できるよう準備を進めておりますので、楽しみにお待ちいただけましたらと思います。



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担当: 塚越



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