今週の水曜日より第62回 伝統工芸展 が開催されています。
会場には明るい色使いの作品が多く、
ベテランの先生の作品ばかりでなく、若い先生方のご活躍も目立っていたように思いました。

さて、「銀座かわの屋」にも日本工芸会の正会員の先生をはじめとして
工芸会に縁のある先生方の作品がございますので、
何点かご紹介したいと思います。


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左:紬地に友禅 九寸名古屋帯地 高橋寛作
右:「金木犀」 九寸名古屋帯地 湯本エリ子作


今回「菱」という題のお着物で日本工芸会奨励賞を受賞されていらっしゃる、
高橋寛 先生の茶色の紬地の名古屋帯が一点入荷しています。

華やかな友禅染の印象を変えてしまうようなスッキリとしたもので、
深い色の草木染のお着物や結城紬など、色々なお着物に締めていただけそうです。

京友禅の作家さんの湯本エリ子先生の帯は他に藍色で笹を描いたものもございます。
湯本先生の帯はモダンで優しく、大胆な工芸展の出品作とはがらりと印象が変わります。



坂井修作 九寸名古屋帯
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坂井修先生の蒔き糊の帯は粋に見えて上品な美しさが、
お着物と合わせた時ににじみでて参ります。
流水の文様ですが、雪の舞う季節に、
無地や暈しの美しい染めのお着物に締めていただきたいような作品です。





先日こちらのブログで、木原明先生の附下げをご紹介させていただきました。

昨秋の工芸展では木原明先生の「曙躑躅」という春爛漫の素晴らしい作品が展示されていましたが、その後お亡くなりになったと伺い、
美しい作品が拝見できなくなってしまうことを大変寂しく感じておりました。

今回、伝統工芸展にご子息の木原陽太先生の作品が入選されていらっしゃいました。
「また 春が来た」という題名の華やかで瑞々しい作品は、
羽織られるとどんな風になるのかも拝見したいようなお着物で
会場でもとても目を惹くものでした。


今回、木原陽太先生は初出品での入選だそうです。

当店で扱っております木原明先生の附下げは秋の野の女郎花を描いたものになります。
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友禅染の作家さんと言われても、作品は多彩で
私たちには分からない大変難しい技法を重ねて染めあげらています。

美しい染織品は工芸品ですが、美術品とは違い
実際にお使いいただけることが、一番の魅力かもしれません。

今回はお使いになっていただきやすい、帯を中心にご紹介いたしました。




「銀座かわの屋」よりイベントのご案内です。
夏の玉那覇有公先生、有勝先生の作品展に続き、
10月は鈴木紀絵先生と小島貞二先生の二人展をさせていただくことになりました。
型絵染めの帯は表情豊かで、シンプルな紬のお着物や、
力強い作家物の作品に合わせていただきますと
遊び心一杯の着こなしが出来上がります。

★イベントのお知らせ★
『型絵染の世界 鈴木紀絵×小島貞二展』
10月1日(木)~13日(火) ※水曜日定休
会場:アンティークモール銀座1階 銀座 かわの屋
営業時間:午前11時~午後7時

<4日(日)、5日(月)は鈴木紀絵先生、小島貞二先生ご来場予定>
両日ともに、午前10時よりトークショーを開催予定です。
※予約制となっております。
 ご参加をご希望の方は「銀座 かわの屋」までお問合せくださいませ。
型絵染の世界 鈴木紀絵×小島貞二展
型絵染の世界 鈴木紀絵×小島貞二展

イベント詳細は、「銀座 かわの屋」ホームページをご覧ください。



銀座 かわの屋
03-3538-7066
http://www.kawanoya.co.jp

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